アトレーヌ水性防水材
種類:水性一液型防水塗料
社名:アトミクス株式会社
商品名 | 容量 | 色 | 数量 | 単位 | 価格 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※価格は税込価格になります。
※アトレーヌ防水用下地調整材 60kgセットは、4個口の発送となるため、送料にご注意ください。
ご注文後にお送りする確認メールにて改めて送料確定額をお知らせいたします。
仕様
商品名 | 容量 |
kg/㎡ | 塗装面積 | 塗装間隔(時間) | ||
23℃50% | 5~10℃ | |||||
下地調整材 | アトレーヌ防水用下地調整材 | 10kg | 0.4~2.0 | 1回塗りで5~26㎡ | ━ | ━ |
60kg | 1回塗りで30~160㎡ | |||||
プライマー | アトレーヌウレタンプライマー | 5kg | 0.08~0.1 | 1回塗りで50~62㎡ | ━ | ━ |
16kg | 1回塗りで160~200㎡ | |||||
ベストシーラーK | 4kg | 0.17~0.25 | 1回塗りで16~23.5㎡ | 1 | 3 | |
16kg | 1回塗りで64~94㎡ | |||||
Kパウダー | 3.2kg | 0.03~0.05 | 1回塗りで64~106㎡ | 1 | 3 | |
下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 4kg | 0.15~0.20 | 3回塗りで3.6~4.7㎡ | 1 | 2 |
中塗り | 0.35~0.45 | 2 | 18 | |||
上塗り | 0.35~0.45 | 2 | 24 | |||
下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 16kg | 0.15~0.20 | 3回塗りで14.5~18.8㎡ | 1 | 2 |
中塗り | 0.35~0.45 | 2 | 18 | |||
上塗り | 0.35~0.45 | 2 | 24 | |||
トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 3kg | 0.15~0.20 | 1回塗りで15~20㎡ | - | |
15kg | 1回塗りで75~100㎡ | - | ||||
アトレーヌ水性トップH (骨材入り) |
4kg | 0.60~1.0 | 2回塗りで4~6.6㎡ | - | ||
20kg | 2回塗りで20~33㎡ | - | ||||
アトレーヌ水性トップL (骨材なし) |
16kg | 0.28~0.32 | 2回塗りで50~64㎡ | - |
常備色
画面に表示される色は実際の色とは多少異なりますので、 ご注意ください。
※その他の色は調色可能ですので別途お問い合わせください。
水性防水材
グレー |
水性トップSG
遮熱グリーン | 遮熱グレー |
水性トップH(骨材入り・軽歩行タイプ)
グリーン | ブラウン | グレー | シルバーグレー |
水性トップL(骨材なし・非歩行タイプ)
グリーン | ブラウン | グレー | シルバーグレー |
特徴
一液水性タイプなので、作業が容易
計量混合の手間が不要。硬化不良の心配もなし。だから失敗も少なく、美しい仕上がりが期待できます。
ローラーによる塗装が可能
コテを使った従来の二液タイプに比べ、作業がずっとラク。作業時間も短縮できます。
環境対応型
ホルムアルデヒド・トルエン・キシレンなどの揮発性有機化合物を配合しない、環境対応型塗料です。
速乾性で効率的
塗装間隔も短く、春~秋は1日で仕上がり可能。待ち時間も少なく、効率よく作業が進められます。
下地を選ばない
旧塗膜(水性・溶剤アクリル・アクリルウレタン等)の上にも塗装可能です。
またシート防水、FRP防水の上に直接塗装可能です。
※シート防水、FRP防水、砂付きルーフィングの塗装については、お問い合わせ下さい。
優れた遮熱効果
上塗りにアトレーヌ水性トップSGを塗布することにより、遮熱効果が得られます。
用途
屋上・ベランダ・バルコニー等建築物の防水
標準工法
共通補強布処理(鋼板屋根除く)
コンクリート目地、シート張継ぎ部、入隅、クラック、その他補強箇所の処理
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②補強布下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.90~1.00 | 直後 | 直後 |
③補強布 | ボランス | - | - | - | 直後 | 直後 |
④補強布目止め | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.25~0.30 | 3以上 | 24以上 |
※目地部の処理は、下地処理後に行います。(下地によりプライマーの工程が必要な場合があります。)
塗布工程
- 接着剤の塗付量が少ないと、フクレの原因になりますのでご注意ください。
- 塗布不足や染込み不足、補強布の貼り付けのタイミングが空いた場合は、剥離する恐れがあります。
- 補強布に塗料を充分に染込ませてください。
- 翌日に降雨が予想される場合は、アトレーヌ水性防水材の塗布を避けてください。
ベストシーラーKにKパウダーを混合した場合の可使時間
気温 | 23℃以下 | 30℃ | 40℃ |
可使時間 | 当日中可能 | 6時間 | 3.5時間 |
コンクリート仕様
■推奨施工仕様(コンクリートの場合)
ベランダ:標準施工仕様、標準防滑施工仕様、標準経度防滑施工仕様
屋 上:補強布平滑施工仕様
標準施工仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | ベストシーラーK | 無希釈 | - | 0.17~0.25 | 1以上 | 3以上 |
Kパウダー | 0.03~0.05 | |||||
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~045 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
標準防滑施行仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | ベストシーラーK | 無希釈 | - | 0.17~0.25 | 1以上 | 3以上 |
Kパウダー | 0.03~0.05 | |||||
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~045 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート1回目 | アトレーヌ水性トップH | 清水 | 5~10 | 0.30~0.50 | 2以上 | 3以上 |
⑦トップコート2回目 | アトレーヌ水性トップH | 清水 | 5~10 | 0.30~0.50 | - | - |
塗布工程
標準軽度防滑施工仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | ベストシーラーK | 無希釈 | - | 0.17~0.25 | 1以上 | 3以上 |
Kパウダー | 0.03~0.05 | |||||
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
アトレーヌ-防滑材 | 0.003~0.004 |
塗布工程
遮熱施工仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | ベストシーラーK | 無希釈 | - | 0.17~0.25 | 1以上 | 3以上 |
Kパウダー | 0.03~0.05 | |||||
③下塗り | アトレーヌ水性防水材ホワイト | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材ホワイト | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材ホワイト | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート 1回目 |
アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.12~0.13 | 2以上 | 4以上 |
⑦トップコート 2回目 |
アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.12~0.13 | 2以上 | 4以上 |
塗布工程
補強布平滑施工仕様(屋上への推奨仕様)
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | ベストシーラーK | 無希釈 | - | 0.17~0.25 | 1以上 | 3以上 |
Kパウダー | 0.03~0.05 | |||||
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.90~1.00 | 直後 | 直後 |
④補強布 | ボランス | - | - | - | 直後 | 直後 |
⑤目止め | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.25~0.30 | 3以上 | 18以上 |
⑥中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.30~0.35 | 2以上 | 5以上 |
⑦上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.30~0.35 | 2以上 | 18以上 |
⑧トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
ゴムシート仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
③中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~045 | 2以上 | 18以上 |
④上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑤トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
目地部の仕様については、●共通目地補強処理(鋼板屋根除く)をご参照ください。
塩ビシート施工仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | アトレーヌウレタンプライマー | 無希釈 | - | 0.08~0.10 | 1~6 | 2~8 |
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
目地部の仕様については、●共通目地補強処理(鋼板屋根除く)をご参照ください。
ウレタン防水塗り替え施工仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | アトレーヌウレタンプライマー | 無希釈 | - | 0.08~0.10 | 1~6 | 2~8 |
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
ウレタン塗膜防水以外施工仕様(旧塗膜塗り替え)
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
③中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 18以上 |
④上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑤トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
目地部の仕様については、●共通目地補強処理(鋼板屋根除く)をご参照ください。
アスファルト防水(砂付ルーフィング)施行仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②プライマー | ベストシーラーK | 無希釈 | - | 0.20~0.38 | 1以上 | 3以上 |
Kパウダー | 0.05~0.07 | |||||
③下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.20~0.25 | 1以上 | 2以上 |
④中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~045 | 2以上 | 18以上 |
⑤上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑥トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
目地部の仕様については、●共通目地補強処理(鋼板屋根除く)をご参照ください。
FRP施行仕様
工程 | 材料名 | 希釈剤 (%) |
希釈率 (重量比) |
塗付量 (㎏/㎡) |
塗装間隔(時間) | |
23℃・50% | 5~10℃ | |||||
①下地処理 | 下地の点検および調整をご参照ください。 | |||||
②下塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | 1以上 | 2以上 |
③中塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~045 | 2以上 | 18以上 |
④上塗り | アトレーヌ水性防水材 | 無希釈 | - | 0.35~0.45 | 2以上 | 24以上 |
⑤トップコート | アトレーヌ水性トップSG | 無希釈 | - | 0.15~0.20 | - | - |
塗布工程
下地の見分け方
1.コンクリート(モルタル)無塗装
コンクリート打設後、10年から20年程たっており、表面が劣化し、石の頭がでているケースもあります。
2.合成ゴムシート
屋上に施工さりており、シルバー塗料が塗装されていることが多く、貼り継ぎ部は10cm程あります。
3.塩ビシート
塗装されておらず、シート自体に色がついています。貼り継ぎ部は4cm程あります。
4.ウレタン防水材
コンクリートに塗装されており、塗膜は厚みがあり、弾性もあるため、爪が立ちます。
5.ウレタン防水以外の既存塗膜
ポリマーセメント系防水材の他、防塵塗料、一液水性塗料等色々な塗装がされている可能性があります。
6.露出型アスファルト防水(砂付ルーフィング)
屋上に施工されていることが多く、表面に砂が付いたシートが張られているケースもあります。
7.FRP
ベランダに施工されていることが多く、表面は固く、ガラス繊維で補強されています。
下地の処理方法
下地の処理は最も重要な工程です。
主な下地の種類 | 下地の処理方法 |
---|---|
1.コンクリート(モルタル)無塗装 | コンクリートの脆弱層、レイタンス泥などを高圧水洗、サンディング等で取り除き、完全に乾燥させます。 |
2.合成ゴムシート | 付着の悪い既存塗膜、表層のチョーキング層、劣化層、汚れ、泥等を高圧水洗等で取り除きます。 |
3.塩ビシート | 劣化層、汚れ、泥等を高圧水洗等で取り除きます。 |
4.ウレタン防水材 | 付着の悪い既存塗膜、表層のチョーキング層、劣化層、汚れ、泥等を高圧水洗、サンディング等で取り除きます。 |
5.ウレタン防水以外の既存塗膜 | |
6.露出型アスファルト防水(砂付ルーフィング) | 付着の悪い塗膜・砂を高圧水洗等で除去します。 |
7.FRP | #100程度のペーパーで表面が一様に白くなるまで充分にサンディングします。清掃後、ウエスに浸したアセトンで拭きとります。 |
※水洗い、降雨の後は晴天で3日程充分乾燥させてください。
施工手順
1.目地処理
目地材を撤去し、アトレーヌウレタンプライマーを塗付後にバックアップ材を挿入した後、シーリング材を充填してください。
※シーリング材は、速乾一液ウレタンシーリングのノンブリードタイプを使ってください。
2.プライマー塗布
下地の吸い込み止めや下地と防水層との密着性を強化するため、下地に合った当社指定のプライマーを塗布してください。
※プライマーがいらない下地もあります。
3.目地補強処理
(コンクリート目地、シート張継ぎ部、入隅、クラック、その他補強箇所の処理)
アトレーヌ水性防水材を接着剤として塗布し、塗付直後に目地用補強布を貼り付けてください。補強布貼り付け直後に、目止めとして再度アトレーヌ水性防水材を塗布してください。
4.補強布張り
(補強布仕様・シート防水仕様の場合)
アトレーヌ水性防水材を接着剤として塗布し、塗付直後に補強布を貼り付けてください。補強布貼り付け直後に、目止めとして再度アトレーヌ水性防水材を塗布してください。
※屋上のコンクリートへ施工する場合は、全面補強布張りする仕様をお勧めします。
5.防水材の塗布
アトレーヌ水性防水材を規定量、均一に塗布します。
塗り回数は通常3回とし、塗り重ね時は、前回の塗り方向と直角になるように塗布して下さい。
立上り部分については、平場に先行して規定量を均一に塗布して下さい。
6.トップコート仕上げ
アトレーヌ水性トップSGを無希釈で塗布します。また防滑仕様にする場合は、アトレーヌ水性トップHを2回塗ります。
更に低汚染を希望される場合は、アトレーヌ水性トップHを2回塗り後、アトレーヌ水性トップSGを塗布してください。
※翌日に降雨が予想される場合は、塗装を避けて下さい。
下地の点検及び調整
指定勾配
歩行用としては1/100、非歩行用としては1/50
乾燥
- 乾燥時間として一般的に晴れの日が3日以上必要。
- 水分が残っているとふくれの原因となる。また、デッキプレート上に打設されているコンクリートモルタル、吸水量の大きい骨材(パーライト等)を使用しているコンクリートモルタルは、通常モルタルより多く水分を含んでいるので注意が必要。
- 新設コンクリートは打設4週間以上経過後、下記の水分計で水分量を確認して下さい。(ケット科学水分計HI-520で測定した場合の水分量がDモードで700以下、チャンネル④で5%以下を目安とする)
表面ケレン・清掃
- 凸部や突起物を、サンダー、ポリッシャーで研磨する。
- 新設コンクリート、モルタルはエフロ等があるので、全面サンダー等でケレンする。
- 表面が荒れていたり、脆弱な場合はアトレーヌ下地調整材で平滑にする。
- 土・泥・埃を水洗等によりきれいに取り除いて下さい。
- コンクリートの場合は表層の脆弱層をサンディングまたはブラッシング等で除去して下さい。
浮き、段違い
ハンマー等で斫り取り、樹脂モルで修正する。
クラック
大きなクラック(1mm以上)はVカットし(小さなクラックはそのまま)ウレタンプライマーを塗装し、速乾型ウレタンシーリングで充填する。
速乾型ウレタンシーリング以外は使用しないこと。(シリコンシーリングは使用不可。)
目地
旧目地材を撤去し、速乾型ウレタンシーリング材※を充填する。
※
- 速乾型ウレタンシーリング材は、ノンブリード型をご使用ください。また、下塗りはベストシーラーK/Kパウダーまたはアトレーヌウレタンプライマーを塗布してください。ただし、水性防水材の上に速乾型ウレタンシーリング材を使用する場合は、下塗りは必要ありません。
- 冬期において、速乾型ウレタンシーリング材を使用した場合は翌日に次工程に入ってください。
出隅の面取り
出隅はサンダー、ダイヤモンドカッターで3~5mmの面取りをする。
コーナーは、速乾型ウレタンシーリング材で充填する。
立上り部の水切り
立上り部に水性防水材端末を造る場合は、ダイヤモンドカッター等で30cmの高さに切り込みを入れておく。
ルーフドレン、排水口
水はけが良く納まるよう、低く頑固にとりつけてあり、欠損がないこと。
旧塗膜塗り替えの場合
- 破断及びふくれが部分的にあった場合、大き目に塗膜を切り取り充分に乾燥後、速乾型ウレタンシーリング材及び水性防水材で平滑にする。
- 破断及びふくれが全面的にある場合は、旧塗膜を全面除去する。
- 旧塗膜表面がチョーキングしている場合は、サンドペーパー#20~#60で全面目荒し後シンナー拭きする。
シート防水材及びアスファルト防水塗り替えの場合
全面撤去しても、コンクリート表面にノリやアスファルトが付着しているため、アトレーヌ下地調整材を塗装する。
※速乾型ウレタンシーリング材は、ノンブリード型をご使用下さい。
トラブルとその原因
変色
・下地からのブリード(タール、アスファルト)
・紫外線による劣化
膨れ
・下地の乾燥不十分
・結露・夜露のまま塗り重ね
・夏期、日中時の施工
ハクリ
・下地の乾燥不十分
・下地のレイタンスや劣化
・吸い込みの激しい下地
・塗り重ね間隔が長い
・納まり部の処理不適
亀裂
・下地のクラック・凸部の未処理
・初期硬化以前の下地の挙動
ピンホール
・高温多湿な気象条件
・下地やプライマーの乾燥不十分
・撹拌時のエアーまき込み
・厚塗り
・下地巣穴の処理不足
施工納り図
1 | クラック部 | |
2 | 伸縮目地 | |
3 | 脱気筒 | |
脱気盤 | ||
4 | 立上り | |
5 | パラペット | |
6 | 貫通パイプ | |
7 | 壁面立上り | |
8 | ベランダ | |
9 | ドレイン | |
注意点
塗装(施工)前の注意
- 5℃以下の場合には、塗装を避けて下さい。
- 降雨・降雪・高湿(85%以上)・高温時及びその恐れがある場合には、塗装を避けて下さい。
- 下地調整は、塗料の付着力を決定する重要な工程です。施工仕様書等を良くお読みの上、充分に注意して行って下さい。
- 塗料は、ご使用前に容器を充分に振り(または充分に撹拌し)均一な状態でご使用下さい。
- 冬期に塗装する場合は、冬期仕様になります。ご使用前に当店にお問合せ下さい。
塗装(施工)中の注意
- 下地が濡れている場合には、充分に乾燥させてから次の工程に着手して下さい。
- ベストシーラーKはカチオン型の塗料です。他の塗料との混合やプライマー塗装に使用した刷毛・ローラーを充分洗浄する前に他の塗料に使用すると異常(塗料がゲル化したり、刷毛・ローラーが固まったりする)が生じる恐れがあります。
- ベストシーラーKには必ずKパウダーを添加してください。(重量比20%)
ベストシーラーK単独で塗装すると、降雨によりフクレが発生する可能性があります。 - 塗料を小分けする場合、まず塗料を充分に撹拌して均一にしてください。その後はかりを用いて小分けし、塗布してください。
- アトレーヌ防水用下地調整材は、樹脂、骨材を規定配合通りにご使用ください。骨材は、開封後、速やかに使い切ってください。(セメントを含むため。開封後の長期保存はできません。)
- 取扱い時には皮膚・粘膜・眼等に入らぬように、適切な保護具を着用して下さい。
万一皮膚に付着した場合には、多量の石けん水で洗い落とし、痛みまたは外観に変化がある場合には、医師の診察を受けて下さい。
また作業の安全のため、ヘルメットの着用をおすすめします。
塗布(施工)後の注意
- 湿度が高い時、気温の低い時は乾燥が遅れる場合があります。
塗装工程では常に乾燥状態を確認してから次の工程に移って下さい。 - 直射日光が当たり高温となる場所や、凍結の恐れのある場所を避けて保存してください。
環境汚染防止のための注意
- 使用済の空容器の押しつぶし作業では、内容物が万一こぼれても地下浸透しないようにシートを敷き、その上で作業して下さい。
- 廃塗料、廃容器等は、産業廃棄物の許可を有する業者に委託して処理して下さい。
塗装面別の注意
- 新設のコンクリートは最低4週間以上の養生が必要です。素地コンクリートに水分が多い場合は塗装を避けて下さい。
塗装前に素地面にポリシート(1m²以上)を張り付け、翌日、素地面が黒くなったり、ポリシート内面に水滴の付着がないことを確認した後塗装して下さい。
(ケット科学HI-520型水分計の場合、Dモードで700以下、チャンネル4で5以下を目安にする)
全般的注意
- 製品ご使用の際には、当資料編の他、製品本体記載の注意事項及びMSDA(製品安全データシート)を良くお読み下さい。
- 塗装中、乾燥中ともに換気をよくしてください。
- 改良等の為、1.製品の中身、仕様 2.販促物の内容等は将来予告なしに変更する場合があります。
- 当資料編に表示してあります諸数値はあくまでも設計上のものです。塗装の際の諸条件によって増減する場合があります。
- 製品本体、販促物及び資料編に記載されている、定められた用途以外には使用しないで下さい。
またご使用方法等につきましてご不明な点がございましたら、必ず使用前に当店にお問合せ下さい。